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オチがない [本]

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随分前の話になりますが、
会社の同僚に
「村上春樹」と「村上龍」
どっちが好き?

という質問をして回ったことがあります。

と、言っても対照は5~6人で
結果は村上春樹だったように記憶していますが、
まぁ今回の話はその結果はどうでもよくて。

実は私は村上龍の方が好きなんですが、
ある同僚がつぶやいた感想が衝撃でした。

「村上龍ってさぁ、オチがないじゃん」

オチ!

オチがない?!

純文学にオチを求める!!

と聞いた当時は衝撃で大いに笑ったのを
覚えています。

それから何年かあと、
たまたま書店で見かけた村上龍の新刊が
ちょっと面白そうだったので、
久々に購入して読んでみました。

確か「5分後の世界」だったかな。

もちろん、上記のことなんて
その時点ですっかり忘却の彼方。

期待を裏切らない面白さで、
後半の盛り上がりにこの話は
最後どうなるのかとどきどき
しながら読み進め、
1日でいっきに最後のページまで
たどりつきました。

そして衝撃の結末に思わず
つぶやいた一言。

「オ、オチが。。。」

その瞬間、何年も前に交わした
同僚との会話を思い出し、
笑うしかありませんでしたよ。

その後、何冊かの本を読み返して
「オチがない」という感想に
深く納得したワタクシでしたよ。

でも好きだけどね。

読書メーターのランキングで
「コインロッカーベイビーズ」が読みたい本の
2位に入っているのを見て、
ふと思い出したので書いてみました。
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